KAWASE BIIKI

実質実効為替レートのリーマンショック時との比較

リーマンショック直後の実質実効為替レートと最新の実質実効為替レートを比較してみました。
大変取り扱いの難しい指標になりますが、通貨危機時の為替の動きを考える上で参考になると思います。

*リーマンショック直後の最低値は、それぞれの国で、2008年11月から2009年3月までの期間内での最低値を使用しました。
 実質実効為替レートは1994年1月〜2015年5月までの平均値を100としています。


☆実質実効為替レート
?
リーマンショック
直後の最低値

2015年5月

差分
【アジア・オセアニア】???
  日本
96.41
69.56   -26.85
  オーストラリア87.61107.76  20.15
  ニュージーランド82.61116.5533.95
  中国108.51137.8429.34
  シンガポール96.42112.7016.29
????
【ヨーロッパ・その他】???
  ユーロ圏101.8186.26?-15.55
  イギリス80.7098.01?17.31
  スイス94.65114.78?20.12
  スウェーデン82.3984.822.43
  ノルウェー91.3291.02?-0.30
  ロシア105.26112.57?7.31
  ハンガリー104.03103.54?-0.49
  トルコ107.47106.48?-0.99
  南アフリカ73.9582.40?8.45
????
【北米・中南米】???
  アメリカ98.12101.413.29
  カナダ96.9998.55?1.56
  ブラジル88.6997.31?8.62
  メキシコ84.3590.80?6.45


注目はアジアオセアニア地域でしょうか、日本以外の国で大幅に上昇しています。中国の上昇と、中国からの投資が活発な地域で高い値になっていると考えられます、主要通貨を見ると。アメリカ、イギリス、スイスは高い値になっているのに対して、日本とユーロ圏は、量的緩和の影響で大幅に下落しているのが分かります。新興国はどうみたらいいのか難しいですが、すでにある程度の調整が進んでいる国が多いといっていいと思います。ただ下落の余地はありそうです。

リーマンショックでは、新興国を中心に通貨が下落しました。上昇したのは安全通貨といわれた、日本円、アメリカドル、スイスフランです。
このときはアメリカも利下げをしましたが、それでも各国から資本が引き上げられました。今回は日本や欧州では緩和政策が続きそうですが、アメリカが利上げをするという局面です。すべての通貨でどのような動きになるのか注目です。


データ元 BIS


| 経済データ | 23:27 | comments(0) | - |
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