KAWASE BIIKI

アジア通貨危機時の通貨変動率

20世紀末に起きたアジア通貨危機の通貨の変動率を調べてみました。(実質実効為替レートベース)
〜1998年1月を中心にアジア通貨が大幅に下落し、その後ロシア・ブラジルといった国々に飛び火した世界的な通貨危機です。固定相場制のため割高になっていたアジア通貨を、ヘッジファンドが売り浴びせたことが発端になっています。この危機をきっかけに固定相場制から変動相場制への以降を余儀なくされた国も多くあります。


通貨名
下落前??下落時???変動率  
 韓国・ウォン108.3 (1997-10)?65.4 (1998-01)?-42.6?
 インドネシア・ルピア100.8 (1997-11)?42.8 (1998-01)?-57.0?
 タイ・バーツ121.0 (1997-06)?70.1 (1998-01)?-51.0?
 フィリピン・ペソ113.4 (1997-07)?89.7 (1998-01)?-23.8?
 マレーシア・リンギット117.1 (1997-08)?83.6 (1998-01)?-33.5?
??????
 ロシア・ルーブル110.1 (1998-07)?54.8 (1998-12)?-55.3?
 ブラジル・レアル111.6 (1998-11)?71.8 (1999-02)?-39.9?
 ?????
データ期間 1994年1月〜
データ期間中の平均値を100とする。
元データはBIS国際決済銀行から。


いずれの国でも、数ヶ月で危機的な水準まで下落しています。下げ幅は、リーマンショック時より大きく、近年では最大の通貨危機であったことがあらためて分かります。固定相場制の弊害が出た典型的なパターンでしょう。


ドルペッグを基本にした固定相場制通貨といえば、中国人民元が思い出されます。通貨規模が大きいため、ヘッジファンドといえども、簡単には攻め落とせる通貨ではないですが、基本的な構造は同じです。投資家たちの売り圧力が大きくなったとき、人民元が変動相場制への移行が進むことになりそうです。

| 経済データ | 04:52 | comments(0) | - |
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