KAWASE BIIKI

2017年後半のまとめと2018年前半の展望

今年も残すところ10日を過ぎました。

2017年後半のまとめと、2018年前半の為替相場の展望です。グダグダです。

 

今年後半は、年前半の流れを引き継ぎ、全体的に値動きが少ない相場になりました。そんな中、相場を主導していったのが、ユーロです。ユーロインデックスは、7月初めから9月の高値までで5%強の上昇となっています。同期間にアメリカドルインデックスは6%程度下落し、ユーロドルは一時1.2を超え、2年ぶりの高値を付けました。この期間は、新興国・資源国・高金利通貨が徐々に値を下げ、全体的にリスクオフの雰囲気になりました。FRBの利上げ、ECBのテーパリングなどが強く意識され、主要国へ資金が引き揚げられた格好です。

 

9月の下旬頃からはこの流れが一転し、リスクオンの環境になります。ユーロの上昇は一服、やや弱めの動きとなります。アメリカドルドルは底堅い動きでしたが、相場をけん引するまでは至っていない印象です。新興国通貨では南アフリカランドの動きが足元で堅調、政権交代の期待から大きく値を上げました。また、ニュージーランドドルがいったん大きめに値を下げましたが、値を戻しつつあります。その他では、北欧通貨が弱い動き、天然ガス価格の下落や、住宅価格の下落からの投資資金の逃避などが考えられますが、詳しい理由は不明です。

 

コモディティを見ていきますと、原油価格はWTI1バレル=58ドル台で6月の安値から、3割弱の上昇。貴金属価格はパラジウムを除いて下落基調、自動車の触媒用の需要は、プラチナから、パラジウムへ移行したようです。その他では、銅価格が世界経済の好調を受け上昇、石炭価格は高値圏で推移、鉄鉱石価格も安定しています。

 

 

来年前半の展望ですが、ちょっと難しいですねぇ・・・・・。あまり明確な材料もなさそうで、全体的に値動きが少ない相場が続きそうです。主要国の金融政策が緊縮的なものに推移するため、新興国から主要国へ資金が移動することも考えられますが、前回のアメリカの利上げ時(2005年頃)もアメリカドルの上昇は見られず、むしろ、アメリカドルが下落、新興国通貨が強くなったなどの事例などもあり、ここからの為替市場の判断は慎重にしていきたいところです。

 

ファンダメンタルズ的には、強い側で、ユーロ・日本円、弱い側で、トルコリラ・ニュージーランドドルが基本路線です。しかし、足元でキャリートレードが復活している雰囲気もあり、逆に動く可能性も否定できないのが、予想を考える上では厳しいものになっています。

 

資源国通貨では、オーストラリアドルには有利な環境、産油国ではロシアがやや上値の余地があるかと思いますが、他は産油国には厳しい原油価格の推移になっています。南アフリカランドは、パラジウム価格の影響もあり、悪くない環境ではないでしょうか。ただ直近の値動きはやや心配です。

 

世界経済全体を見ていきますと、基本的には好調で、このままの経済成長はしばらく続きそうです。様々な分野でバブルの懸念が増していますが、足元で崩壊する予兆はありません。もう数年はこの状況が続くことになりそうです。世界の債務は新興国を中心に増加中、この動きが世界経済を引っ張って行っていると同時に世界の懸念事項にはなっています。住宅価格が頭打ちになったカナダ・オセアニア・北欧の各地域では個人消費や、個人債務にどんな影響が出るのか注意する必要がありそうです。

 

 

今年は一年を通しましても、為替の動きが穏やかでボラティリティが少ない状況が続きました。これは相場を予想するうえでは非常に厳しい環境でした。足元でもいかんせん相場観が全くなく、本当に何も見えていません。過去数年で最もスランプだと思われます。

そんな状況ですが、明日から個別通貨の予想を行います。どうかお付き合いください。

 

 

| コラム | 15:08 | comments(0) | trackbacks(0) |
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